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おすすめの使い方・楽しみ方、さらには生産者の方の想いまで、さまざまなコンテンツを発信していきます。

2021/07/09 17:00

Interview - つけもの茶屋 上小路妙子 [木曽町出身]



―木曽はどんなところでしょうか??

ずっと山に囲まれていて静かなところです。

―上小路さんが思う、木曽の好きなところを教えてください。

綺麗な景色がたくさんあるところですね。スキー場もたくさんありますし、開田高原の乗馬体験ができる「木曽馬の里」や日本五大名峡の一つ上松町の「寝覚の床」のような自然を楽しめる観光地もあります。



―木曽のおすすめの場所はありますか?

木曽の文化を体験できる「ふるさと体験館きそふくしま」や「木曽馬の里」ですかね。木曽馬の里は最近、仔馬が新たに生まれたんですよ。

―木曽の食で好きなものはありますか?

冬は「すんき」をよく食べます。自分でもよく作りますし、いろんな食べ方をします。お蕎麦に入れたり、お味噌汁にも入れます。炒めて食べるのもおすすめですよ。

Photo by 中村 寛史


―つけもの茶屋さん(上小路さんが働くお土産ショップ&お食事処)でも「すんき」メニューがありますよね。漬物屋さんと知らずにお店に来る方も多いと思いますが、そんな方々に「すんき」はどのように説明されているんですか?

赤かぶの葉を乳酸菌で発酵させて、塩を一切使わない健康食品としておすすめしています。やはり塩分を一切使わないので驚かれます。そのまま食べると少し抵抗があるんですけど、ちょっと醤油や鰹節をかけて食べていただくとよりおいしいです。そのまま買っていかれるお客様も多いです。リピート購入いただけるお客様も結構います。特に木曽の方は普段から日常的に食べられている方が多いので。



―「すんき」は、どんな味なのでしょうか?

よくお店のお客さんにおも「味はどんな感じですか?」と質問されますが、そんなときは「砂糖の入っていないプレーンヨーグルト」みたいな味です、と説明しますね。

―やはり保存食としての役割もあるのでしょうか?

そうですね。木曽はもともと冬時期に向けた保存食を作る文化があるので、みなさん秋になると色々なお漬物を仕込みますよ。

酸味と甘タレが絶妙。上小路さんおすすめのすんき 丼


―「すんき」 の一番好きな食べ方を教えてください。

みりんや醤油で味付けをして、油揚げを刻んで入れてさっと炒めて食べるのが好きですね。ご飯に乗っけてもいいですし、私はそのままお皿に盛り付けて食べるのが好きなんですよ。



―つけもの茶屋さんでもすんき料理は出されているんですよね?

はい。すんきそばとか、すんき丼というのも出しています。

―すんき丼とは?

すんき、玉ねぎ、鶏肉を入れて、卵で閉じた、親子丼風の丼物です。あとはトッピングに、お好みで紅生姜など乗せたりしてもおすすめです。

―地元ならではの食べ方ですね。どんなお味なのでしょうか?

普通の親子丼に酸味が加わったような味ですね。つゆとすんきの酸味がマッチして美味しいですよ。さっぱりしているので食べやすく、特に女性でリピートされる方が多いですね。


すんき 丼の作り方:すんき、玉ねぎ、鶏肉を入れて、出汁と濃いめのつゆを入れて煮込みます。鶏肉に火が通ったら卵を入れてご飯に乗せれば出来上がり。上小路さんおすすめのトッピングは紅生姜、カイワレ、クレソン。

自分で作り、みんなと食べる。


―岐阜県や愛知県にもお仕事で住まわれたとのことですか、帰ってきて木曽に帰ってきてから感じたことはありますか?

やはり空気が綺麗だなと感じます。全体的に緑が多く、自然が多いですね。

―他の地域と木曽の違いはありますか?

人と人の繋がり、ご近所の繋がりというのは強い気がします。お野菜が採れたらお裾分けしたりとか、逆にいただくとか。普段からありますよ。近頃はひとり暮らしの方も多いので、やっぱり心配ですよね。なのでちょっと顔出すとか、声かけたりとか。優しい方が多いです。

―木曽の食で面白いと感じる文化はありますか?

家庭菜園だったり、自分たちで食べるものを自給自足している方が多い印象ですね。自家製のものを使って料理する、そんな方が多いですね。だからこそお裾分けしあったりする方も多いのだと思います。


Photo by 中村 寛史


―確かに、味噌などの調味料なども手作りされている方も多いですよね。

そうですね。手作りの教室もありますしね。「ふるさと体験館きそふくしま」でお味噌作る方も多いですね。どれも手軽に体験できるのでおすすめです。

―最後に、この記事を読まれる方に向けて、これからの季節におすすめの木曽の食を教えてください。

夏になると、開田高原の甘いとうもろこしが出ますのでそれが楽しみですね。秋になると、色んな農家さんが作られた野菜が出てきますので、お野菜を使った料理や山菜の天ぷらなどがおすすめですよ。ぜひ楽しんでみてください。


Photo by 中村 寛史



Interview & Videography by 池田昌広
Edit by KISO ORIGINAL



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Shop Information

つけもの茶屋(アルプス物産)

Add:長野県木曽郡木曽町新開黒川5086

Tel:0264-25-2121

AM 10:00~PM 5:00

定休日/毎週木曜日(不定休日あり) 

駐車場/10台分

※コロナウイルス感染症対策の為、時間短縮にて営業しています。詳しくは店舗にお問い合わせください。

http://www.alpusbussan.co.jp/cyaya.html

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